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カンピロバクター食中毒

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今年4月1日から、4,000品目以上の食品が一斉に値上げになりました。

主に、調味料、酒類、飲料類が値上げしています。

世界的な物価高騰の影響で、数ある食材の中でも、鶏肉は牛肉や豚肉と比べて安価であること、低カロリー、高たんぱく質、低脂肪で栄養素も豊富であることから、健康志向によりさらに需要が高まっています。

しかし、近年では、加熱が不十分な鶏肉料理が原因とされるカンピロバクター食中毒が、細菌性食中毒としては多く発生しています。

カンピロバクターは、鶏や牛、豚などの家畜や、犬や猫など様々な動物の腸管に存在する菌です。

生の状態や、加熱が不十分な食肉の中でも特に鶏肉や、鶏や豚のレバー等の臓器を食したり、カンピロバクターに汚染された飲料水等を飲むことで人間に感染します。

症状としては、下痢、発熱、腹痛、吐き気、嘔吐、頭痛、悪寒、全身の倦怠感、などがあります。

下痢や腹痛等の症状のほかに、稀に感染後に神経疾患である、ギラン・バレー症候群を発症することもあります。

致死率は低いとされていますが、子供やお年寄り、慢性疾患等がある人にはリスクが跳ね上がります。

📌 家庭で鶏肉を調理する時は、以下のことに気をつけましょう。

〇 生の状態で食べない 

〇 生肉は、中心部までしっかり加熱する

〇 スーパーなどで購入した鶏肉は、洗わない

   ・水洗いすると、シンクの広い範囲に菌を飛び散らせてしまう可能性があります。

   ・鶏肉は適切に加熱することで安心して食べられるので、水で洗う必要はありません。

〇 生肉に触った後の手は、石鹸を使って爪から手首までよく洗う

〇 生肉を保存する時は、肉汁がほかの食材に付着しないように密閉容器などに分別して冷蔵庫や冷凍庫に保管する

〇 食事用の箸とは別に生肉専用の箸やトングなどを使用し、調理後は洗剤で十分に洗浄して、よく乾かす 

   ・カンピロバクターは、熱や乾燥に弱いので調理器具は使用後によく洗浄し、熱湯消毒して乾燥させましょう。

ヘルシーな鶏肉料理の調理法の一つに低温調理がありますが、食中毒を起こしやすい問題点があります。

低温調理のメリットには、酸化を防いで旨味・風味・栄養価・水分を逃さず食材の中に閉じ込めて保ち、しっとりまろやかな食感に仕上げられることが挙げられます。

しかし、低温調理では加熱温度と加熱時間が不十分なことが起きやすいので、食中毒が起こりうる危険性があります。

適切な温度管理をせずに低温で余熱を利用する調理法は、肉の中心温度が食中毒を防止できるほどには達していない可能性があります。

また、鶏肉の刺身やタタキなどの生や、加熱が不十分な焼き鳥などの料理も食中毒が発生しやすいので注意が必要です。

厚生労働省では、食中毒の予防方法として、「食肉は中心温度75℃以上1分間以上の加熱、また食肉製造では中心温度63℃30分加熱することを基準とする」と呼びかけています。

食肉の調理の際は、正確な調理用温度計やキッチンタイマー等を用意した上で、衛生管理を徹底して適切に調理することが必要になります。

カンピロバクターは、微好気性菌で、30~46℃という比較的高い温度と湿度の環境を好んで活発に増殖します。

カンピロバクター食中毒にならないように、食肉の取り扱いには特に気をつけましょう。

所在地:福岡市早良区原6-23-18

電話番号:092-852-9910

営業時間:9:00~17:00

定休日:日祝

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