春の俳句

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みなさん、こんにちは✨

先週の春分の日から気温が急上昇し、全国的に春本番の暖かさが続いています✨

昨日の福岡市の最高気温は27.4度となり、3月としては観測史上最高の気温となりました☀️

もはや初夏を思わせる暑さです🔥

福岡県の「桜の開花予想」では、今週末から来週にかけて県内各所で満開の桜が見られるそうです🌸

地域や気温、桜の品種などにより桜が満開になる日のずれは多少あるとして、今からお花見が楽しみです✨

私の家の近所では菜の花が満開で綺麗でした✨

そこで、春と菜の花にちなんだ俳句を紹介します。

  菜の花や月は東に日は西に 

これは、今から250年ほど前の旧暦の3月末頃に、与謝蕪村が現在の神戸の摩耶山を訪れた時に詠んだ、有名な春の俳句です。

毎年、菜の花を見かける時期になると思い出します。

与謝蕪村は、松尾芭蕉小林一茶と並ぶ、江戸時代の三大俳人の一人です💡

彼の代表作の、春の海ひねもすのたりのたりかなも、春つながりで好きな一句です✨

現代に生きる私達にも当時の情景がすぐさま想像できそうな、永久不変で単純明快な表現に清々しさを感じます。

この句の季語は、「菜の花」で、季節はもちろん「春」です🌸✨

現代風に言い換えると、

「菜の花が一面に咲いている。今はまさに月が東から昇り、太陽は西に沈んでいくところ。」

となるでしょうか。

与謝蕪村は、画家としても名をなし、情景が目の前に浮かんでくるような絵画的な句を得意としました✏️✨

この句では、「菜の花」の黄色と夕焼けの茜色が絵画的表現で、「月は東に日は西に」は国語の表現技法の対句法を用いています。

月が東にあり、太陽が西にあるということで、満月か満月前後の月の午後6時頃ということになります。

菜の花が咲く時期で、東に満月、西に夕日が見えるのは、旧暦の3月10日から15日くらいで、今の暦では、4月20日から4月25日となるそうです。

この句は、学校の国語や理科の試験問題で取り上げられることがあります。

学校の試験問題としては、この句の現代語での翻訳、季語、いつの時期、時間帯に詠まれたかが主に出題される傾向にあるようです🙆‍♀️

与謝蕪村は菜の花畑を見て余程感銘を受けたのか、菜の花が出てくる句はほかにもたくさんあります。

かつて摩耶山では、菜の花を栽培して菜種油を生産するために菜の花畑が広がっていたそうです。

当時の菜種油は照明用の燃料として利用されていました。

ということは、与謝蕪村が見た菜の花畑は、搾油用に栽培されていたのでしょう。

この句に出てくる、「菜の花」は、アブラナ科の野菜の花芽の総称です。

アブラナ科の野菜にはキャベツや白菜などがありますが、当時の与謝蕪村が目にした菜の花は何の野菜の花だったのかと、ふと気になりました🌷💬

菜の花は、古くは弥生時代から奈良時代の間頃に、海外から日本に伝わったそうです🌱💡

菜の花には、日本在来種とされる「アブラナ」と、外来種の「セイヨウアブラナ」の二種があります。

江戸時代までは在来種のアブラナから油を採取していましたが、外来種のセイヨウアブラナの方が含油率が多いため、明治初期にセイヨウアブラナが導入されてからは、セイヨウアブラナが主に栽培されるようになりました。

外来種には、「セイヨウカラシナ」もありますが、セイヨウアブラナは搾油用に、セイヨウカラシナは食用に普及しました。

そして、食用・観賞・肥料など様々な目的で人々に保護され、日本全国に春の花として広まりました💡

ちなみに、菜の花の花言葉は、「小さな幸せ」、「元気いっぱい」、「快活」、「明るさ」、「豊かさ」などポジティブなものばかりです✨✨

さて、与謝蕪村が詠んだ菜の花は在来種でしょうが、何の野菜の花かという特定と、同じ品種の菜の花を私達が見ることは、もう難しいようです💦

道端に咲く花から、江戸時代の俳人が詠んだ風景と満月の変わらぬ美しさ、そして現代へと受け継がれてきた植物の種の変遷とその歴史に思いを馳せながら、本日は事業所の作業でこの文章を作成しています💻

では、最後に復習問題です💬

Q. 「菜の花や月は東に日は西に」、この俳句で詠まれている光景は、一日の中の時間帯では大体何時頃か、以下の中から当てはまる番号を選びましょう。

1.午前1時頃  2.午前6時頃  3.午後6時頃  4.午後11時頃

答えは、この画面を上にスクロールしていくと、わかります🤩

ここまでご覧いただき、ありがとうございました✨ 

では、また🖐️

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