福岡市の水事情と梅雨明け

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九州北部では、今年の梅雨明けは昨年より20日も早く、気象庁が統計を取り始めてから九州南部以外は1951年に統計を取り始めて以降、最も早い梅雨明けとなりました。

梅雨明けの発表は、6月27日の午前11時でした。

高気圧に覆われた九州北部は晴れ渡り、向こう1週間も晴れる日が多くなる見込みだそうです。

6月に梅雨明けしたのはこれまでで初めてのこと。

梅雨明けは、農作物にとっても重要な意味を持ちます。

特に、米作りにおいては、梅雨の雨が必要不可欠ですが、梅雨明け後の晴天は、収穫の時期を迎えるための大切な準備となります。

唯一、政令都市で一級河川がない都市の水源は?

福岡市は、全国の政令指定都市の中で唯一、一級河川がない都市です。
私たちが毎日使っている水道水の主な水源は、筑後川をはじめ、9つのダム(南畑ダム、脊振ダム、曲渕ダム、江川ダム、久原ダム、長谷ダム、猪野ダム、瑞梅寺ダム、五ケ山ダム)から供給されています。

そのうちの6つは市外にある水源です。

つまり、福岡市は常に渇水危機の恐れがある都市です。
他地域の水源に支えられているからこそ、私たちは日々の暮らしを安心して送ることができています。


忘れてはならない渇水の記憶

福岡市では過去に2度の大規模な渇水を経験しました。
そのたびに給水制限が実施され、市民の生活や社会活動に大きな影響を及ぼしました。
この経験を通じて、多くの市民が水の貴重さと、節水の大切さを強く実感したのです。

例えば、夏になるとテレビニュースの天気予報コーナーで、ダムの貯水率の最新情報を度々目にするようになりますね。

それは、ダムの貯水率が私達の生活に直結するからという、渇水への強い危機感と、過去の大渇水を経験した市民らが常に気にして求められている情報だからではないでしょうか。


梅雨がもたらす大切な役割

「梅雨」と聞くと、なんとなく憂うつな気分になる人も多いかもしれません。
でも梅雨は、私たちの生活や農業を支える大切な雨季です。

ダムには、大雨で増水した川の水の一部を蓄えることで、下流の洪水被害を防ぐという重要な役割があります。
とはいえ、短期間に大量の雨が降ると、逆に水が一気にダムを通り過ぎてしまい、水が貯まりにくくなってしまうことになります。

だからこそ、雨はほどほどの水量で長く降ってほしいと考えています。
そうすれば、ダムに水がしっかりと貯まり、夏以降の水不足のリスクを減らすことができるのです。


水源を確保する努力

2005年、福岡市は観測史上3番目に少ない降水量を記録しました。
ですが、給水制限は実施されませんでした。
これは、市が過去の渇水の教訓から、様々な水資源対策を進めてきた成果でした。

特に、海水を飲み水に変える海水淡水化施設の稼働と、水道用水の相互融通ネットワークの整備が、都市のライフラインを支える力となったようです。


水に感謝し、暮らしを見つめ直す

私たちの生活にとって水は空気と同じくらい、なくてはならない存在です。
普段は当たり前のように蛇口から出る水道水も、たくさんの工夫と努力の上に成り立っています。


そして、地元の水事情を知ることは、私たちの暮らしと未来を守る第一歩です。

早い梅雨明けで気になるのがダムの貯水率です。

ちなみに、「リアルタイムダム」でキーワード検索されると、全国のダムの貯水率がわかります。

引用・参考元: 福岡市水道局 渇水の記録福岡市水道局 水源情報 きょうのダム状況

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