障害のある方が一般企業で働く場合、「いきなり正社員になるのは不安」「職場が自分に合っているか心配」という声も少なくありません。
そういった不安を少しでも軽くして、企業と求職者が“おためし”で働いてみる仕組みが「トライアル雇用制度」です。
トライアル雇用ってなに?
トライアル雇用とは、ハローワーク(公共職業安定所)が紹介した求職者を、企業が原則3か月の試用期間として雇い、お互いに仕事の相性を確認できる制度です。
この期間中に「この職場なら続けられそう」「この方なら本採用したい」と、双方が納得すれば、**正式な雇用(本採用)**へとつながります。
対象となるのはどんな人?
トライアル雇用の対象になるのは、一般的に以下のような条件に該当する方です:
- 障害のある方(身体・知的・精神など)
- 若年求職者(35歳未満)
- 高年齢求職者(45歳以上65歳未満)
- 母子家庭の母
- 日雇労働者や住居喪失者(いわゆるホームレスの方) など
※条件や対象者は地域・年度により変わることがあります。
企業側にもメリットがあります
企業にとっても、いきなり本採用する前に「仕事のマッチング」を確認できるので安心です。
さらに、試用期間中や本採用に至った場合には「奨励金」が支給されることがあります。
利用するにはどうしたらいいの?
トライアル雇用はハローワークが間に入って行われるため、制度の利用を希望する場合はまず、ハローワークで相談するのが第一歩です。
本人だけでなく、支援者や事業所のスタッフが一緒に相談に行くことも可能です。
まとめ
トライアル雇用制度は、企業と障害のある求職者の“お試し期間”を設けることで、
お互いにとって安心して雇用につなげるための大切な制度です。
最初から完璧でなくて大丈夫。
「合っているかどうか、少しやってみる」そんな柔らかい一歩を支えてくれる仕組みです🌱

