「ユニバーサルデザイン」って知っていますか?
最近よく耳にする「ユニバーサルデザイン」という言葉。
でも、「聞いたことはあるけど、よく分からない」「自分には関係なさそう」と感じている方も多いかもしれません。
ユニバーサルデザインとは、年齢・性別・障害の有無・文化の違いなどに関係なく、すべての人が使いやすいように最初から設計されたデザインのことを指します。
「誰かのため」だけではなく、「誰にとってもやさしい」ことを目指した考え方です。
たとえば、駅や商業施設でよく見るスロープやエレベーター。
視覚に障害のある方が使うための点字ブロックや音声案内つきの信号機。
最近では、[カラーユニバーサルデザイン(色覚に配慮した配色)]や、[ユニバーサルフォント(読みやすさに配慮した文字)]なども広がってきています。
でも、実はこういったものだけがユニバーサルデザインではありません。
たとえば、
- 飲み物の容器にある「ギザギザのふた」
- ドアにある「押す」「引く」が一目でわかるマーク
- スマートフォンのアイコンの色使いや配置
- 公共トイレのピクトグラム(誰が使えるか一目でわかる表示)
- 電子レンジのボタン配置や音声案内
…など、「あれ?これもそうだったのか」と気づくものが、私たちのまわりにはたくさんあるんです。
ユニバーサルデザインの特徴は、「特別な人のための工夫」ではなく、誰もが快適に使える工夫であること。
つまり、「障害がある人のためだけのもの」ではなく、すべての人にとっての使いやすさを追求した結果なのです。
だからこそ、私たち一人ひとりが、日常の中でユニバーサルデザインを意識してみることで、
「気づかなかったやさしさ」や「誰かと共にあるデザイン」に出会えるかもしれません。
次に街を歩くときは、少しだけ視点を変えてみてください。
「誰のため」ではなく、「みんなのため」にあるデザインが、きっとあなたのすぐそばにもあるはずです。

